AIスキャンロボ

導入企業様の声

CASE.01

スキャンしてフォルダに入れるだけ。
簡単なのに読み取り率が良いのが最大の魅力

食品の流通を担う卸売会社、三菱食品。食文化の豊かさと多様なライフスタイルを支えるべく、食流通の確かさと効率性を両立させ、食のリーディングカンパニーとして事業の領域を広げています。

何千社というメーカーとの取引がある中で、長年の課題だった人間の目による請求書の照合作業を“省力化”すべく、導入したネットスマイルの「AIスキャンロボ®(人工知能によるOCRデジタルスキャナー)」。導入の決め手や導入後の効果について、財経サポート本部 戦略オフィス課長 松坂郁夫さん、経営企画本部 デジタル活用推進オフィス課長 大橋博朗さんに伺いました。

Interview

三菱食品株式会社

財経サポート本部 戦略オフィス課長
松坂郁夫さん

経営企画本部 デジタル活用推進オフィス課長
大橋博朗さん

導入前の課題について教えてください。

松坂さん日本全国の何千社というメーカーから仕入れを行なっています。大手メーカーに関してはオンラインで仕入れ商品の明細をいただき、機械でデータを照合できるのですが、システム化されていないメーカーの照合は紙ベースのため、人間の目でやる必要があります。メーカー数として1000を超えるため、とにかく時間がかかる。オンライン等のデータでの受領がかなわない取引先の場合、綺麗なトランザクションを求めるのは困難なことはわかっているので、まずはデータで加工できるレベルを求めました。

データ化についてはどのくらいの期間課題となっていたのでしょうか?

松坂さんこのサービスを導入するまでずっとです。手でやるのが当たり前の作業でした。パンチ業社に依頼する方法もありますが、コスト的に割に合わないし、依頼するほどの量でもない。そうなると、自分たちでやるしかないのですが、時間がかかるという悩みがついてくるわけです。

ネットスマイルのサービスを知ったきっかけを教えて下さい。

大橋さん2018年4月に開催された「AI・人工知能 EXPO」に参加した際に、たまたま見つけました。OCRという技術は世の中にはありますが、非定型の文書に活用できるAIを使った技術があるのを知って驚きました。思い込みもあったかもしれませんが、こういった技術は定型、準定型にしか活用できないと思っていました。

サービス導入の決め手はどこにあったのでしょうか?

松坂さん1番は定義の作りやすさです。専門的な知識がなくても、エクセルを触れるレベルがあれば、誰でも定義を作ることができる。部署内にこの作業の専任を置くことは実質不可能なので、誰でも使えることは大きなポイントです。データをスキャンしてPDF化、それをフォルダに入れるだけ。あとは、そのデータを元にそれぞれの担当者が、使い方に合わせてサマリーできます。

▲ AIスキャンロボ®では、座標を固定せず人工知能が自動的に判別する「オートセグメンテーション機能」(特許出願中)を搭載。通常のOCRでは1時間もかかるテンプレート作成も、2~3分でスピード設定できる
手作業にかかる時間は削減されましたか?

松坂さん削減はこれからになります。時間にしたら、250から300時間になる予定です。単純作業に時間をかけるのはもったいない。新規事業に人材を配置していくことが当社の課題なので、省力化できるところは省力化していきます。もちろん、実際には人間の目は併用しています。データにはなりましたが、弊社の作業は人間の目で使えるデータであることを確認してからスタートしますので。読み取り率が高いこのサービスのおかげで、人間の目によるチェック時間は大幅に削減できました。

会社全体でAI-OCRやRPAなどに積極的に取り組んでいるのでしょうか?

大橋さん私が所属するデジタル推進オフィスが立ち上がったのが2017年です。IT技術を活用して社内を効率化することを目的としていて、RPAにも取り組んでいます。すぐ効果が出るものに関しては、とりあえず試してみる。デジタルトランスフォーメーションのように他社と組むものは、じっくりと進める。この2つの柱で取り組んでいます。

規模の大きな会社では、良いサービスがあってもすぐに試せないことも多いですよね?

大橋さん私たちの部署で「このツールや技術が良いですよ」と言ってもすぐに現場が動くわけではありません。松坂さんの部署のように、現場で課題を抱えていたら、「どうですか?」と持って行きやすいですね。RPAについても松坂さんの部署で効果が見え始めているところなので、押し売りにならないように、良いツールや技術を適した部署に勧めていきたいです。

松坂さん私が所属する非営業部署というのは、いかに効率化するかが常にあるので、「こんな技術があれば取り入れたい」とずっと思っていたものが提案されたので、すぐにPoC(概念実証)をさせていただきました(笑)

一番効果がわかりやすい部署でもありますよね。今後、他の部署で導入予定はあるのでしょうか?

大橋さんまだまだ紙でやり取りをしている部署はたくさんあります。注文書にも使えるサービスですし、そのほかにもいろいろ検討していきたいと思います。

ネットスマイルのサービスでいいなと感じている点はありますか?

松坂さん導入してからもバージョンアップしているなと感じています。問い合わせ機能を活用しているのですが、現在開発中など明確に分かるのが魅力です。他の会社にお問い合わせしても「バージョンアップは数年後」なんてことも少なくないですが、リリースも頻繁にいただくのでバージョンアップも期待できます。なので「いろいろお願いしてみよう」とお問い合わせ機能に投げています(笑)
読み取り率が高いと聞くと、高性能のスキャンの導入が必要だと思われがちですが、使用中の複合機を使っていつものようにスキャンするだけ。専用の端末もいらないので、インターネット環境さえあれば導入可能。取り掛かりが早いのは魅力です。

サービスの導入は、今後の御社の事業の取り組みにどのように影響していくのでしょうか?

松坂さん省力化という点で、すでに効果は出ています。新規事業の部署には、経理のわかる人間が必要になります。そういった部署で活躍できる人材を育成することはミッションのひとつでもあります。業務整理ができて定型化された業務は、なるべく機械にまかせる。次はAI照合や、決済自体も自動化したいと考えていますし、RPAにも取り組んでいるので、大橋さんの部署と連携しながら進めていきたいと思います。

大橋さん我々の会社に限らず、マニュアルに縛られて仕事をすることが当たり前というのも結構あります。こんなことができるんだよ、というネットスマイル様のようなサービスをどんどん社内に提供していきたいです。